「勧酒」于武陵
勧君金屈巵
満酌不須辞
花発多風雨
人生足別離私訳
さあ君に勧めるこの盃よ
なみなみ注いだぞ遠慮は無用だ
花が咲けばすぐ風雨に散らされる
人生に別れはつきものだ…と、この「勧酒」という漢詩はなにより井伏鱒二の訳がすばらしすぎて有名すぎるので、そちらはリプライに。
#FGO pic.twitter.com/bVmOh6csP6— たられば (@tarareba722) 2022年10月19日
コノサカヅキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノタトヘモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ厄除け詩集 (講談社文芸文庫) 井伏鱒二 amazon.co.jp/dp/B00GYTHU1S/…
— たられば (@tarareba722) 2022年10月19日
太宰治や寺山修司が心酔した、井伏の名訳ですね。
— たられば (@tarareba722) 2022年10月19日
一晩たったのですこしだけ解釈論を書いておくち、元の詩も井伏訳も、これは仏教の「会者定離」を下敷きにしていて、つまり人と人とは出会いがあれば必ず別れがあって(花が咲けば必ず散るように)、最期があるからこそ人生は儚くとも味わい深く花は美しい、ということだとわたしは理解しています。
— たられば (@tarareba722) 2022年10月20日
「なみなみとお酒が注がれた盃」は充実した人生と「死(最期)の存在」をいっとき忘れさせる毒を含んでおり、この詩の場合、結句(四行目)に決別をもってくることで手前の三句の意味を深める様子が、そのまま「死」の比喩になっているわけですね。美しい。
— たられば (@tarareba722) 2022年10月20日
なお五言絶句は偶数句の結語が脚韻で組み立てるルールがあって、この詩の場合は「辞」と「離」ですね(四支)。これ、もちろん今回のシナリオとリンクしているのでしょうけど、英霊召喚の仕組みそのものとも重ねているんでしょうね。いやー面白いなあと。
— たられば (@tarareba722) 2022年10月20日
@tarareba722 @fgo93039119 この漢詩とその訳が素晴らしすぎて、冷蔵庫に貼って、毎日眺めております。
— 元帥LOVE@雑多垢(浮いたり沈んだり) (@MarshalDietrich) 2022年10月20日
@tarareba722 有難い解説です✨
現代はあらゆる出会いがSNSで継続できてしまうので、その瞬間だけの出会いや別離が少なくなって来ました。SNSや通信が無かった時代の人との「さよなら」に対する感覚の差を感じました。便利な時代ですが、この様な美しさの詩歌は今後生み出せないかも知れないな…と思いました。— よしのがわ (@PaulusSalve) 2022年10月20日
ハナニアラシノタトエアルゾ
サヨナラダケガジンセイダ井伏鱒二の訳だったのですね
自分がこの言葉をどこで知ったのか思い出せない
— るび (@rubinekoarusan) 2022年10月20日
これ、ストーリー進めてていぶせ先生!ってなったね
— あき (@aki_TreeofColor) 2022年10月20日
ショップの宝具強化3つ交換して、エリザ宝具4に出来たけど、あと1つってどうやって手に入るのかな。方法知らない。